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ダンガンロンパ10周年によせて

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2020/11/25 03:36

小高和剛

ゲームクリエイターの小高です。

2010年11月25日に発売されたPSP用ソフト『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』が10周年を迎えましたー!

10周年、おめでとうございます!

10周年、ありがとうございます!

なんと! 本日2020年11月25日に『ダンガンロンパ』がめでたく10周年を迎えました!
いまだに、たくさんの人に愛されながら、こうして10周年を迎えることができて、生みの親の1人としてとても嬉しく思います!!
まさかこんな風に祝われる10周年を迎えることができるなんて、10年前の僕は思いもしませんでした。
本当に嬉しく思います。

大感動です!!

どうしてもオリジナルが作りたい一心で、色んな企画を考えたけど、どれもパッとしなくて、そんな中で本当に電撃が走るようにして『ダンガンロンパ』の原形を思い付きました。
一晩で企画書をガーッと書いて、自分のセクションの上長に見せたところ「これはいいよ!」と、今までにない手応えのある反応を貰いました。
そこから、ディレクターの菅原や、キャラデザの小松崎、プロデューサーの寺澤さんをはじめとした、不良仲間達(スパイクチュンソフトのエクスペンタブルズ)が集結し、企画の骨子を固めていきました。
でも、会社の上層部からは何度も弾かれ、最終手段として櫻井社長に直談判!
すると、あっさりと企画にGOが出ました。

こうして『ダンガンロンパ』の船出は始まりました。

当時の僕は、尖りまくったナイフのように、触らない者もすべて傷付けるタイプの人間で、人の意見なんてまったく聞かず、常にピリピリ。
チームのみんなとの衝突なんて日常茶飯事で、今では盟友となった小松崎も、当時は本気で僕のことを殺そうとしていたに違いありません。
その確信はあるけど、怖くて聞けませんけどね。
ちなみに、今では人の意見も聞くし、チームのモチベーションも大事にする優しい男になった…はずです。

そうなったのも『ダンガンロンパ』と共に歩みつつ、色んな方々とお仕事できたこの10年があるからです。

発売前こそ、モノクマ役の大山のぶ代さんの声優復帰作ということもあって、注目されていた『ダンガンロンパ』ですが、発売初週の売上は芳しくありませんでした。
特に初日なんかは、プロデューサーの寺澤さんも「もう少し伸びて貰わないと…」と呟いていたほどです。
つまり、10年前の発売当日の僕は「やっぱりあんまり売れないか」と、現実を突きつけられていた日とも言えますね。

でも、僕はそれでも満足でした。

『ダンガンロンパ』を世に出せただけで満足していました。

ビジネスマンとしては失格ですけど、開発中はチームのみんなで「多分売れないけど10年後も残るカルトゲームにしよう!」と意気込んでいました。
その意気込みだけで、今聞いたらブラックでしかない労働環境で働いていました。
しかも、その労働環境に自ら追い込んでいました。
思い付いたアイデアがあったら、作業時間なんかそっちのけでどんどん盛り込む。
休まなきゃいいだけ。
作るのが楽しくて仕方がない。
そんな異常な精神状態で働いていました。
会社からもさすがに怒られたと思います。

そうやって完成した『ダンガンロンパ』ですが、フタを開けてみたらどうでしょう。
口コミから火が付いて、10年経った今では、カルトゲームはカルトゲームかもしれないけど、ちゃんと売れたカルトゲームになってくれました。

これもすべて、育ててくれたユーザーさんのお陰です。
本当にありがとうございます!
そして、おめでとうございます!

さっきも書きましたが、『ダンガンロンパ』は口コミによって広がったタイトルです。
僕らスタッフは、作ることはできても、そこから育てることはできません。

タイトルを育てるのはユーザーさんにしかできないことなんです。

だから、この記念すべき日を、こうして祝うことができたのも、本当にユーザーさんのお陰なんです。
僕はよく「ダンガンロンパの生みの親」と紹介されることがありますが、だとすると…

育ての親は、ひとりひとりのユーザーさんなのです。

先日10周年記念の東京タワーコラボに行った時の写真です。

そして、その口コミをきっかけに『ダンガンロンパ』はシリーズとなりました。
本編ゲーム3作、スピンアウトゲーム1作に加え、アニメ化やオリジナルアニメ、関連小説、舞台化、関連グッズなど、本当に様々な展開をしていきました。
『ダンガンロンパ』の名前自体は知らない人でも、モノクマを「見たことがある」って言ってくれる確率はメチャクチャ高くて、本当に凄いタイトルになったなーと思い知らされます。

そして驚いたのは、それが世界中に広がっていることです。

発売当時、『ダンガンロンパ』は国内だけの販売でした。
開発初期こそは会社側もワールドワイドで売りたいと言ってましたが、制作が進むにつれ、こんな日本丸出しのゲームは売れないなとなって、国内販売だけになったのです。
(ちなみに、LEONという名前とそのトリックは海外に翻訳しても通じるようなトリックにしようと思った名残です)

ただ、口コミでのヒット後、海外のゲーム会社さんから「海外でも売りたい!」と声がかかって、発売することになりました。
そうしたら、日本以上のスピードでガンガン売れていきました。
同時にやっていたアニメの効果もあったと思います。
まさかこんな事になるとはまったく思いませんでした。
お陰で、今では僕のインスタのフォロワーは、海外の方ばかりですよ。

フランスのジャパンエキスポで講演した時の写真。

今、僕はスパイクチュンソフトさんから離れて、トゥーキョーゲームスという会社を仲間と一緒にやっています。
なので『ダンガンロンパ』が今後どのような展開をしていくのかは、詳しく知りません。
でも、スパイクチュンソフトさんとはケンカ別れしたわけではなく、今も共同プロジェクトを開発中です。(続報待て!)
なので、また僕の人生と『ダンガンロンパ』がどこかで交わることがあるかもしれません。

これは独立時にも話したことですが…
僕としては、外で活躍してもっと大きなクリエイターになれたら、古巣でまたかつての仕事ができたらいいなとは思っています。
そう、メジャーリーグで活躍した後に最後の引退の場として広島東洋カープで活躍した黒田博樹投手のように!
逆に失敗して、「また『ダンガンロンパ』でお金稼がないと!」は絶対にしません。
それは『ダンガンロンパ』に失礼だし、『ダンガンロンパ』を育ててくれたユーザーさんにも失礼だからです。

あと大事なことを1つ…

今年は記念すべき10周年でしたが…このご時世のせいで、残念ながら予定していた色んなことができなくなってしまったと聞きます。
でも、ご安心ください。

10周年は来年の11月25日まで続きます!

そう、『ダンガンロンパ』11周年になるその日まで!

スパイクチュンソフトさんもそこに向けて色々と仕込んでいるようですよ。
詳しくは知らないと言ったけど、実はうっすらと聞いてはいるんです。
ぜひ色々と期待してお待ちください。

長々と駄文を書き連ねてしまってすみません。
ついテンション上がってしまいました。
でも、仕方がないのです。
だって、僕は『ダンガンロンパ』が大好きですから。
何作も作っちゃうくらい大好きですから。
いやー、本当に面白いですよね。
全作どれも違う味わいがあって、全作どのキャラも最高に魅力的。

僕はずっとずっと死ぬまで『ダンガンロンパ』を愛し続けます!

ゲーム
ダンガンロンパ

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