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【大謝罪】今週の『鬼滅の刃』を僧侶が読み解く連載はお休みです

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2020/12/26 18:00

稲田ズイキ

稲田ズイキ

すみません、今週の『鬼滅の刃』を僧侶が読み解く連載は、お休みさせてもらいます。

次は最終回について考察すると、先週あれだけ意気込んでいたのに。マジでごめんなさい。

これは言い訳でしかないんですけど、あのですね、本を出すって大変なんですよ(実は先週、本を初出版した)。

坊主が走り回るくらい忙しいことが語源とされるこの師走。そんな僧侶の繁忙期に出版してしまったのがもう運の尽きだったんです。サイン会があったり、買ってくれた人にメッセージを送ったり、取材があったり、バタバタに継ぐバタバタ、from バタバタ to バタバタでして。

しかも、この連載、読者には感じてもらえているかもしれませんが、かなりハードな内容です。だって、もう国民的作品になりつつある『鬼滅の刃』なので、適当なことは言ってられないじゃないですか。なので、ゴリッと時間と体力を使って、毎回書いているわけです。

※第2回の記事には、SNSで「連載やのに大丈夫かと心配になる密度」と心配のコメントが寄せられていました。


というわけで、ここは一つ、次回の考察は来年に持ち越させていただければ嬉しいです。楽しみにしてくれていた人には申し訳ない。お詫びといってはなんですけど、こっそりDMとかくれたら、大晦日にあなたが望む分だけ除夜の鐘を叩いておきますね。

さて。年明けの更新に向けて、ここまでの連載のおさらいをしておこうと思います。

第1回では、『鬼滅の刃』に日本中が感動する理由について、大きな仮説を提唱することから始めました。

すなわち、『鬼滅の刃』が描く物語は仏教の思想と類似している部分が多く、古来より日本の土地に織り込まれていた仏教的感性が呼び覚まされ、今僕たちは遺伝子的レベルで感動しているのではないか、そんな考察です。

また、その前提として、『鬼滅の刃』には念仏や瞑想など、仏教的なモチーフが使われていることが多いことも指摘しました。

第2回では、『鬼滅の刃』は鬼と鬼殺隊の物語であるとして、その両者は何を表現しているのかについて考察を行いました。

すなわち、鬼は永遠・利己・個の象徴であり、鬼殺隊は無常・利他・繋がりの象徴だと考えられ、それは仏教でいうと「煩悩」と「悟り」の対比と類似していることを説明しました。

第3回では、なぜ鬼「殺」の刃ではなく鬼「滅」の刃なのか? という切り口で、下記の流れで物語の主題に迫る考察を行いました。

  • この「滅」には、炭治郎だけが鬼殺隊のなかで別の目的を持っていることが暗示されているのではないか
  • 「滅」とは仏教の意味では、「消す」のではなく「コントロールする」の意味があること
  • 作中では炭治郎だけが鬼と人間を区分していないような描かれ方をしていること
  • 鬼舞辻無惨が作り出したもの以外にも、鬼っぽい現象が人間にも複数存在しているように思われること
  • 『鬼滅の刃』の世界には鬼の因子のようなものがあり、どんな人間にも現れる可能性があるのではないか

以上より、『鬼滅の刃』とは、炭治郎が鬼と人間の二項対立を超越して、鬼のなかに人間を、人間のなかに鬼を見つけようとする物語なのではないだろうかと考察しました。つまり、炭治郎はあらゆるものを分別しない在り方、仏教でいう悟りの境地にいるんです。炭治郎から感じるブッダみを言語化しました。

ありがたいことに、この第3回の考察では、SNSでコメントを沢山もらっていました。

一部抜粋すると、

  • 『鬼滅の刃』という作品に対する考察、めちゃくちゃこれが腑に落ちた…
  • これは読んだ方が良い。深い考察。
  • これおもしろい!ただ人気があるとかじゃなくこういう切り口を示していただけると読んでみたくなる。
  • 深い。。。この深みを感じながら観ている人がどれくらいいるのか?

徐々に読んでくれる方が増えてきて嬉しいかぎりです。(だというのに、このタイミングでお休みィィ)

さてさて、来年更新予定の第4回では、この第3回を踏まえて「最終回って何が描かれていたの?」という考察をしてみたいと思っています。

僕が興味あるのは「鬼舞辻無惨は本当に成仏したのか?」「鬼は本当にいなくなったのか?」ということです。もうね、頭のなかには全部あるんですよ。あとは、こいつを順序立てて、言葉にするだけなんです。それがしんどいんですけど。

というわけで、締め切りに追われて、タスクに尻を叩かれ、年の瀬もひたすら師走ったまま新年を迎えることになりそうです。

今年は慌ただしい一年だったと思います。読者のみなさんはこたつにみかんでも乗っけて、自分を省みる時間を十分にとりながら、できるだけゆったりした毎日をお過ごしください。

次回の鬼滅の考察は1/9(土)の18時更新予定です。1/2の更新はお正月らしく、新年のご挨拶とさせてください(どんだけ休むねん)。

それでは、よいお年を(合掌)。

鬼滅の刃
考察

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