Vログ

『レベルE』のEはエイリアンのE。

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2020/08/04 18:40

ながしま

はじめまして。

 私が兼ねてより愛してやまない、冨樫義博先生による短編SF『レベルE』の劇中劇である「見えない胃袋」の魅力を大いに語らせて頂きます。

 「宇宙人」と聞いてどんなものを思い浮かべるでしょうか。スティーブン・スピルバーグに問うたら、アダムスキー型の円盤から、グレイがおりてくることでしょう。

しかし、我々のような一般人には、既存の作品を借りて「宇宙人」を想像する他ありません。実在するかどうかすら怪しい「宇宙人」を、他人に納得させられるような形にまで、具現化できるのは、極僅かな限られた人間しかいないのでは無いでしょうか。
 

 そんな我々の「宇宙人」の幅を広げてくれる作品が『レベルE』という漫画です。宇宙人が人間に擬態している地球を舞台にしており、それを「見てしまった者達」の話がオムニバス形式で描かれているこの漫画ですが、既存のフィクションで描かれている宇宙人とは一味異なります。
 
 「見えない胃袋」という話では、林間学校で同級生の女の子を捕食しているシーンを、見てしまった少年たちが、自己防衛と好奇心で、誰が捕食したのかを探って行く話です。

 この話は最初のモノローグからエピローグまで、余すところなく名言だらけです。特に、カウンセリングシーンとエピローグは最高の二文字に尽きます。『幽☆遊☆白書』からも見られたようにギャグも含め、富樫先生のセリフセンスはもう日本一だと私は盲信しております。

 さらにセリフ以外でも、「もし、本当に宇宙人がいたら」という人間側のリアリティさはもちろん、宇宙人側の生態がリアルに、緻密に作り込まれているため、読了後もなかなか世界観から抜け出せ無いことでしょう。

 
 少年だからこその無力さと成長、宇宙人の生命体としての本能が絡み合い、強力なノスタルジーを感じ、なんともやるせない切ない気持ちになってしまう。短編でこんなにも心を揺さぶられることは、後にも先にも『レベルE』が最後な気がします。

レベルE
冨樫義博

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