協力プレイでウルクススに!
同僚のたっちーと、“白兎獣”ウルクススの狩猟にやってきた話の続き。
ウルクススは、『モンスターハンターポータブル 3rd』より登場した古参モンスターのひとつで、別名に“白兎獣”(はくとじゅう)とある通り、どこかウサギを思わせる風貌をした、かわいらしい雰囲気すらある大型モンスターである。
生態的に、『モンスターハンターライズ』の寒冷群島のような寒い地域を好むらしく、攻撃も降り積もった雪を使うことが多い。それもあってか氷属性に秀でていて、ウルクススの素材を使うとなかなかの業物(氷属性の武器ね)が作れたりする。
そう、このモンスターは、序盤で氷属性の武器を作るための貴重な“素材供給元”なのだ。
しかも、俺はすでにひと通りのクエストをやり終えてさまざまな装備を揃える段階に入っているけど、いまだ氷属性の武器が必要なときは、ウルクススの素材を元に作ったガンランスを手にすることにしている。
序盤の序盤から狩れるのに、じつは優秀な素材持ち--。
それが、俺のウルクススに対する認識なのである。
しかし、たっちーは違うようだ。
「尻やッ!!! 尻を追うんやッ!!!」
ウルクススを見るなり、「尻!! 尻ぃぃぃいいいい!!!」と連呼する女ハンター。彼女の狙いは、いったい……?w
遠い日の記憶
じつはこの、
“ウルクスス=尻”
というたっちーの認識、植え付けたのは俺だったりする。
いや、ふたりでこのクエストに出るまでまったく覚えていなかったんだけど、
「ウルクススはな……尻を狙うのだ!!」
と、ウツシ教官のような顔で教えたのは、まぎれもなくこの俺だったんだよなー。
前回の記事でもチョロっと触れたけど、確か狩王決定戦の地区大会かどこかで双剣使いがウルクススをズバズバと斬りまくっているのをふたりで見て、
「あれ、スゲエな!!! わしも双剣使いやし、やってみたい!!」
ってことになって、その種目を徹底的にやり込んだんだよな……。で、せっかくガチでやるんだったら、
「ウルクススは……確か尻だ!!」
と言って、毎日毎日100頭単位でウルクススの尻を追うように……w 以来俺たちの合言葉は、
“ウルクススは尻”
となったのである^^;
そういう意味ではこの日のたっちーの立ち回りは、見ようによっては“モンハンアスリート的”と言えた。
「うりゃりゃりゃりゃ!!! 尻きたぁぁぁあああ!!!」
とたっちー。猛烈な勢いで双剣を振り回し、ウルクススの尻を攻撃している。
夜叉のような女ハンターの猛攻をシリ目に、
「う、うりゃー。とりゃー」
遠慮気味に、ウルクススの腹あたりにガンランスを当てる俺。その様子が目に入ったのだろう。たっちーが俺に向かって吠えた。
「なにをヌルい攻撃してんねん!! 尻に回れ!!! ひたすら尻を攻めろ!!!」
仕方なく、ウルクススの背後に回って突っつく。
「う、うりゃー。とりゃー」と俺。
「腑抜けか!!! もっと気合入れろや!! 尻を狙え!!!」とたっちー。どっちが上位ハンターなのか、よくわからなくなってきた。
それでもなるべく尻は避け、前方に回って攻撃しようと立ち回る俺。そんな姿を、たっちーが見逃すはずもなかった。
「おらおら!! 尻や言うてるやろ!! なんで前に回るねん!!!」
ズバババババッ!!! とウルクススの尻に双剣を突き立てる女ハンター。羅刹のようなその様子を見て、俺は「ひぃ!!!」と悲鳴を上げ、ついに心からの叫びを発したのである。
「し、尻は……やめてぇぇぇえええ!!!><」
走馬灯のように駆け巡る……二十歳のときの自分の姿。
この年……俺はひどく痔を悪くして高熱まで出し、独り暮らししていたアパートから自宅に回収されてしまう(マジです)。以来30年間、俺は立派な“痔主”(ぢぬし)となって、いまでも騙し騙されの生活を続けているのである……w なのでどうしても、
「ウルクススよ……わかるぞその気持ち>< 俺は決して、尻は攻めないからな!><」
↑このような憐憫の気持ちを抱いてしまうのだ。
とはいえ。
「おらおらおら!!! うりゃりゃりゃりゃあああ!!!」
羅刹に尻を削られる白兎獣に感情移入しつつも、
しっかりと狩猟して、里に戻ったのであったw
続く!
『モンスターハンターライズ』
発売日:2021年3月26日(金)
対応機種:Nintendo Switch
ジャンル:ハンティングアクション
プレイ人数:1人(オンライン:1~4人)
※インターネット通信プレイ、ローカル通信プレイ対応
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