前回は東京ゲームショウ2021で試遊を行ったウルトラワイド映像でのプレイ動画をお届けしたが、今回はスペックの異なるPCを2つを用意して動作を検証してみることにした。どれほどの性能があればグラフィックをある程度よくしつつ、高フレームレートを維持できるかというのがやはり気になるところである。
推奨環境-------------------------
OS:Windows10(64bit)
プロセッサー:Intel Core i5-4460 or AMD FX-8300
メモリ:8GB
グラフィック:NVIDIA GeForce GTX 1060 (VRAM 3GB) or AMD Radeon RX 570 (VRAM 4GB)
ストレージ:23GB利用可能
DirectX:Version 12
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使用PC①-------------------------
プロセッサー:Intel Core i7-8700
メモリ:32GB
グラフィック:NVIDIA GeForce GTX1050(VRAM 2GB)
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使用PC②-------------------------
プロセッサー:Intel Core i9-10500X
メモリ:16GB
グラフィック:NVIDIA GeForce RTX3060(VRAM 12GB)
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PCゲームをプレイするうえで非常に重要となるのがグラフィックボード。推奨環境が GTX1060(VRAM 3GB)に対し、PC1はGTX1050(VRAM 2GB)と心もとないスペック。CPUはそれなりなものの、ゲーム向きではないPCで快適に動かすのはさすがに厳しそうか…?と感じていた。
もう一方のPCはRTX3060(VRAM 12GB)と一気に性能アップ。ということでかなり両極端な性能になってしまったので本当はこの中間を用意したかったのが、概要するPCがなく…。中途半端な点は申し訳ない。
実際にグラフィック設定を変えながらどれくらいフレームレートを出せるか検証してみた内容は、動画でのレポートをご覧いただくのが一番かと思う。本記事ではそのまとめや補足事項などを紹介していく。
PCスペックや好みに合わせてグラフィック部分を調整
Steam版ではグラフィック部分に関する調整が可能。ベースとなるグラフィック設定を「低」「中」「高」の3種類から選択できるほか、各種詳細項目のON・OFFなどを切り替えられる。そのため例えばグラフィック「高」だとスペック的にきつい場合、「中」にして一部の項目だけ高くするといった調整も可能。
そのほか、モーションブラー(標準・強)、レンズの歪み、ビネット効果(標準・強)、被写界深度、フィルム粒子ノイズといった項目もあり、画面演出を変えてプレイすることもできるのだ。
GTX1050でもグラフィック設定「中」+αで60fps安定!
GTX1050だとグラフィック設定「中」の段階で使用グラフィックスメモリがオーバーしていたのだが、それでも60fps安定して出せる状態といい結果に。
さらに詳細設定からイメージクオリティを100%→150%に上げてみたところ、それでも概ね60fpsで安定して動作可能。場所によっては瞬間的に50fpsくらいまで落ちるケースもあるくらいだ。思っていたよりも画質を上げつつ快適に動かせた。
ただこれ以上設定を足すとフレームレートは落ちていく傾向で、例えばモーションブラーや被写界深度をONにすると40~50くらいまで下がっていた。
もう一方のPCはRTX3060とグラフィックボードの性能が大きく上がっているため、グラフィック設定「高」+モーションブラー+被写界深度をONにしても150fps以上を出せるほど。ただ使用していたモニターのリフレッシュレートが72Hzだったため、そこまでのフレームレートは体感できず。とはいえGTX1050を60fpsでプレイしたときよりもさらに操作の滑らかさを感じた。
★リフレッシュレートとフレームレートについて
リフレッシュレート(ディスプレイ周波数とも)の「Hz」は1秒間に何回画面が更新されるかを表す単位。標準的な60Hzなら1秒間に60回となる。そのため例えば設定でフレームレート上限を90fpsにしても、ディスプレイが60Hzなら60fpsまでしか表示できない。
精細な動きが要求されるFPSゲームの場合は120Hz以上のモニターが好まれるが、通常のアクションゲームであればそこまでシビアではないので60~72Hzあれば十分とも言われる。
HDR対応モニターがほしくなる
今回用意できたモニターはフルHD(1920×1080)でHDR(ハイダイナミックレンジ)は非対応。TGSでの試遊動画と見比べると、HDRの有無の差が映像的にはやはり大きい。明暗がくっきりするぶん個人の好みによるところもあるが、自分的にはSteam版を楽しむなら4KでなくてもHDR対応モニターがマストに近いと感じた。
また、モニターが27インチあれば21:9にしてもそれほど画面の小ささを感じなかったので、4Kモニターで16:9、21:9どちらも楽しむのもありかもしれないと思った。ウルトラワイドディスプレイも魅力的なのだが、スペース的な問題や普段の作業用のことも考慮するとやはり4Kが優先かなあ…と考えてしまう。悩ましい。
まとめ
- GTX1050(VRAM 2GB)でもグラフィック設定「中」なら60fpsで問題なくプレイ可能だった
- VRAMが3GB前後なら中設定+イメージクオリティ150%をベースにしてみるのがよいかと思う
- さらに高設定・高フレームレートで動かしたい場合はVRAMが6GB以上あるとよさそう
- 映像も優先するならHDR対応のモニタが理想
- モーションブラーや被写界深度などもONにしてみて遊んでほしい
- あとインストール先がSSDだとロードがかなり速い
高画質・高フレームレートで遊べるのはもちろんのこと、モーションブラーなど各種効果を加えることで映像面での面白みも広がる。フォトモードが好きな人にもおすすめしたいSteam版。キャプチャーした動画やスクリーンショットから見栄えのいいカットを探すのもなかなか楽しいぞ!
なお、今回の検証結果はすべてソロプレイでの範囲内なので、マルチプレイの場合は動作状況が変わる可能性もある点はご了承いただきたい。
SwitchのProコントローラーを使用する際の注意点
最後にProコントローラー(プロコン)を使ってプレイするにあたり気を付けたい内容として、ゲーム中、Switchでの操作基準から見ると「XとY」と「BとA」の表記がすべて逆になっている(Xboxのコントローラーと同じ配置)。
また、コントローラーの設定によっては対応ボタンも逆になっており、その場合例えば納刀時にプロコンのXでアイテム使用、Yで抜刀となってしまう。そのため、もし「XとY」「BとA」の操作が逆になっていたら以下の設定を確認してみてほしい。(ただしゲーム内の表記は変更できなかった)
『モンスターハンターライズ』
対応ハード:PC(Steam)
発売日:2022年1月13日(木)
公式サイト:https://www.capcom.co.jp/monsterhunter/rise-steam/
※他機種版とのクロスプレイ・クロスセーブは非対応となります。
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