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【モンハンライズ】大塚角満の“逆鱗ぶいっ!”第75回 風神と雷神(3)|連載

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2021/11/02 18:00

大塚角満

ゲームライター、逆鱗日和の作者

大塚角満による『モンスターハンターライズ』のプレイ日記! 『逆鱗日和』から幾星霜--。舞台をVジャンプレイに移して、『モンハンライズ』で出会った毒にも薬にもならない日記をここから発信します!

再戦! イブシマキヒコ!

 前回、イブシマキヒコと初めて遭遇した百竜夜行において、何をどうしていいかさっぱりわからずに右往左往した挙句、けっきょくケチョンケチョンにされてクエスト失敗に終わった……という苦い思い出を綴った。

 こういう失敗話って『逆鱗日和』の真骨頂みたいなものだし、おそらく1000話以上書いているであろう角満のモンハンコラムのうち……8割くらいをこういったエピソードが占めているんだと思う(苦笑)。

 俺の中でもっとも強く印象に残っているのは、あの『モンスターハンターポータブル 2nd G』の最凶クエスト“武神闘宴”に、当時の担当編集だった江野本ぎずもとふたりで挑戦し続けたときの連作エッセイ、“武神の名のもとに”だ。

 全3回なので、いま考えると、

 「え。10回くらい書いてなかったっけ?」

 と思ってしまうんだけど、どの回もメチャクチャ長文で気合の入った記事になっていたので(拙著『本日もサヨナラ! 逆鱗日和』に収録されているのを読み返したw)、もっとたくさん書いた気になっていたのだろうw

 そのラストである“武神の名のもとに 最終章”は、俺が『モンスターハンター』というゲームに向き合うときに無意識のうちにもっとも大事にしている、

 “失敗すら楽しい”

 という真理を、じつに如実に表している傑作エッセイだと思ったね(自画自賛)。

 著者なりに、ちょっと抜粋してみる。

 失敗続きでも、『モンハン』ってこんなに楽しいんだよ……ってことを、非常に素直に表現している文章たちだ。

◆◆◆

  挑戦回数が27回を過ぎたころから、数を数えるのをやめてしまった。積み重なっていく数字が「またクリアーできなかった……」、「もう無理かもしれない……」といういらぬプレッシャーに変換されて、隙あらば俺と江野本を押しつぶそうとしたからだ。

 とは言いつつも、俺たちは楽しかった。失敗はくり返していたが、必ず1回、1回のクエストから新しい発見を持ち帰って、つぎのチャレンジへ組み込むことができたから。「つぎは落とし穴に落ちたら睡眠弾を撃ちます!」、「ティガには閃光玉は3発まで使って大丈夫そうだ!」などなど、歩みは遅いながらも確実に前に進めている実感を得ることができたので、俺と江野本がめげることはなかった。「つぎはもっと詰められる!!」。これが、武神闘宴に挑み続けているときの、俺たちの合言葉になった。
(中略)
 俺たちは会話も交わさぬまま、アイコンタクトだけでいつもどおりの動きをした。30回以上同じ作戦で臨んでいるのだ。言葉などなくとも、お互いがやるべきことはすっかり刷り込み済みなのである。まず江野本が、ティガレックスが登場するときの着地地点に落とし穴を設置。ここに、ふたりして4個の大タル爆弾Gを並べる。首尾よく、俺たちの落とし穴に落下してきたティガレックス。ガンランスの怒りを固めたような竜撃砲という名の凶暴な火の玉と、大タル爆弾Gの巨大な爆炎がティガレックスの全身を包み込む。それを合図に、江野本は睡眠弾を連続発射。俺は江野本の弾丸が当たらない位置に大タル爆弾をふたつ、風のような勢いで並べた。もちろん、ネコの火薬術が発動しているから大タル爆弾は自動的に大タル爆弾Gとなる。俺が2個の爆弾を並べ終わるのと同時に、江野本の睡眠弾でティガレックスは深い眠りの世界へ。俺、「起きろ!!」とばかりにガンランスの砲撃でこれを起爆し、ティガレックスに大ダメージを与える。さらに、落とし穴からティガレックスが飛び出すまえに1個の大タル爆弾Gを轟竜にお見舞いする。大成功だ。序盤で与えられ得る、最大のダメージをティガに刷り込むことができたぞ!!
(中略)
 しかし、時は無情に過ぎてゆく。もうずっと昔に、画面上に「残り時間5分」の表示が流れた気がした。左上にある時計も、いつのまにか真っ赤になってしまっている。もう、残り時間は1分を切っているのかもしれない。でもこのラージャン、まだ3回しか激昂していないよ……。焦りに満ちた早口で、江野本が言う。

 「大塚さん! もしかしたらもう1回、麻痺弾で麻痺するかもだから、麻痺弾撃ちます! 麻痺ってくれたら、残りの爆弾をお見舞いしてください!」

 確かに、俺はまだ大タル爆弾Gを2個も残していた。こいつをもっと速く使うことができていたら、クリアーしていたのかもしれないのに……。俺は江野本を上回る早口で「うん、わかった!」と返事をしながらも、そんなチャンスは巡ってこないだろうな……と思っていた。もう余計なことは考えず、時間の限り攻めるしかない。武神のようなラージャンの攻撃で俺の体力は3分の1ほどにまで減っていたが、回復薬を飲んでいる時間も惜しかった。俺はそのままの体力で、猛り狂う武神に突っ込んで行く。それを見て江野本が「大塚さん!! 回復してくださいっ!!」と悲鳴を上げるも、もう時間がないのだ。俺は江野本に向かって怒鳴った。「時間がねえんだよ!! 回復するヒマがあったら、一撃でも多く攻撃を食らわせないと!」。しかし江野本は1歩も引かず、怒った口調でこう叫んだ。

 「危ないよぉ!! あっしが麻痺らせますから!! オチちゃダメ!!」

 俺を助けようとして江野本が放った麻痺弾レベル2の黄色の帯が、激昂するラージャンの身体に着弾したことを俺に教えた。そしてその瞬間、視点操作もしていないのにカメラが勝手に俯瞰視点になり、崩れ落ちていく牙獣の王の身体を映し出した。ポカンとする俺と江野本。そんなふたりのPSPの画面には、「目的を達成しました--」の文字が流れた。

◆◆◆

 このエッセイが全編を通して言い表しているのは、

 “失敗から学ぶことで、つぎのステージに進むことができる”

 という、勉強にしろスポーツにしろ、そして仕事でもゲームでも当てはまる至極当たり前のことだ。でも、実際は失敗に打ちひしがれて知見を得ることができず、うだうだとその場で足踏みをしてしまうことが多いわけだけど、こと『モンハン』に関しての俺は……じつにポジティブで一本気なのだ。

 前フリが長くなったけど……イブシマキヒコを相手に一敗地に塗れてしまったが、そこで得たものは必ずや、つぎに活かしてやりましょうぞ!!!

 というわけでようやく、2回目のイブシマキヒコとの対戦の模様を綴ろうw

 とりあえず、御大(イブシマキヒコな)が登場するまではひたすら、百竜夜行でやってきたモンスターたちを村人たちの助けも借りて蹴散らしていく。

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 そしていざ、イブシマキヒコが現れたら……!

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 接近戦で積極的に部位破壊を狙っていったのはもちろんだが、砦に備え付けられているさまざまな狩猟設備も猛烈な勢いで使いまくってくれたわww

 とくに、

 「あ!! コレだ!!! これを使いこなせれば、火力が超アップするじゃん!!!」

 と目からウロコが落ちてしまったのが、“固定式竜炎砲台”だ。公式サイトの説明に、

 “固定式竜炎砲台は直線上を通ったモンスターを自動的に攻撃する狩猟設備です。ハンターが登場することで発射方向と玉の種類を指定できます”

 とある通り、まさに1点集中で同じところを攻撃し続けてくれる砲台なので、いかにもイブシマキヒコが浮遊しそうなところを目掛けて設定できれば……俺が回復や他の設備の調整をしているときでも、ボンボコボンと必殺の火炎を吐き続けてくれるってことだ!!ww

 もちろん、固定式竜炎砲台があるのは前から知っていたんだけど、じつは、

 「コレ……どうやって使っていいかよくわからんので、バリスタと大砲がありゃいいや^^;」

 ってんで、ほとんど有効活用してこなかったんだよね!!

 ホラ、この歳になると新しいテクノロジーが導入されても、

 「えー、使いにくくね?? やっぱFAX最高だろwww」

 と新規のことを覚えるのがたいへん苦手になるのだが、それと同じことが百竜夜行でも行われていたのだよ(苦笑)。

 でも、今回はキチンと固定式竜炎砲台を使いこなせたし、そのほかのギミック(反撃のドラとか破龍砲とかな)もしっかりと機能したので……!!

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 イブシマキヒコを、追い詰める……!

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 砦の耐久度がもう限界だけど、竜撃砲もぶつけちゃう!!!w

 そして、

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 ユラリと飛行船のような巨体が浮いたのを見て、

 「いまデカい攻撃を喰らったら、砦が吹っ飛ぶよぉ!!!><」

 と悲鳴を上げたところで……なんと!!!

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 「あ!!!!」

 今度の悲鳴の成分は、ほとんどが歓喜によるものだった。

 やった……!! イブシマキヒコを撃退した!!! 風神から、砦を守ることができたんだ!!!

 「うおおおおおお!!!! やったぁぁああああ!!!!」

 いまや遥か昔、2021年4月3日のこと--。

 この日俺はイブシマキヒコを超え、ハンターとしてちょっとだけ成長したのでありました。

 続く。

▼前回の記事はこちら▼

『モンスターハンターライズ』
発売日:2021年3月26日(金)
対応機種:Nintendo Switch
ジャンル:ハンティングアクション
プレイ人数:1人(オンライン:1~4人)
※インターネット通信プレイ、ローカル通信プレイ対応

©CAPCOM CO., LTD. 2021 ALL RIGHTS RESERVED.

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