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「グッズではなくファッションだから毎日着られる」ゲームTシャツの常識を変えるGRAPHTが凄い|連載

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2021/11/14 18:00

砂流恵介

すながれって読みます

こんにちは、ライターの砂流(すながれ)です!
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ちょっとかっこつけて登場してみたのですが、このTシャツかっこよくないですか!?

Tシャツにある「△〇✕□」はゲーム好きにはお馴染みのプレイステーションのコントーラーボタン。

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こちらも同じく△〇✕□を筆文字で表現したTシャツと、スプレーアート風に仕上がったポーチ。どちらも素敵ですよね! 今紹介したものは「GRAPHT(グラフト)」というブランドのファッションアイテムです。

はじめに紹介したTシャツは特に気に入っていて夏から秋にかけてヘビーローテーションで着ていました。お洒落でゲームゲームしていないのでどんな場所にでも着ていけて重宝しました。

これって僕的には凄いことなんですよ。

▲プレイステーションパーカーとPlayStation 5のコントローラー

僕はプレイステーションの△〇✕□が好きで、ソニーの公式ライセンスで販売されているプレイステーションTシャツやプレイステーションパーカー、GUがプレイステーションとコラボしたときのTシャツなどを持っています。

写真のプレイステーションパーカーを見て欲しいのですが、基本的にソニーの公式ライセンスで販売しているものって、△〇✕□に変更を加えるようなものってほぼありません。

「オフィシャルライセンス プレイステーション グッズ」などで検索してもらえると分かりますが、どのグッズもPSロゴや△〇✕□部分はそのままです。これはこれで可愛いのですが、グッズの域を出ないというか、素材そのままで仕上げた感じ。

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でもGRAPHTは公式ライセンスで販売しているのに、△〇✕□をスプレーアートとか筆文字とか90'sテイストとかにして遊び心あるデザインでファッションになっているんですね。

いったいどんな人たちがつくっているのだろうと気になったので、GRAPHTさんに話を聞いてきました。お話をしてくれたのは、GRAPHTのCreative Directorである秋山昌也さん。

話を聞いた人

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秋山昌也さん

MSY株式会社代表取締役。MSYの全てのブランドのクリエイティブディレクター。2003年に世界初の「ゲーミングファニチャシリーズ、家庭用ドライビングシミュレーター「武者震」をE3にて発表。E3ケンティアHALLにてゲーム媒体が選ぶAWARDを受賞する。その後、ゲーミングディバイスメーカーのRAZERの国内正規流通代理店として、ほぼ認知されていなかった「e-sports」を日本に伝え始める。2016年にはTeamGRAPHTを発足し、多くのチームやクリエイターの日々の問題を解決すべく励み、2021年に”普段ファッションとして着用できるゲームアパレルブランド”GRAPHT GAMING LIFEを発足させる。

ソニーに思いをぶつけてグラフィックアートを提案

ーー本日はありがとうございます。GRAPHTはそもそもどのようなブランドなのでしょうか?


GRAPHTは、Graffiti(グラフィティ)とCraft(クラフト)を組み合わせた造語です。

Graffitiは、1970 年代にニューヨークでスプレー等を用いた、ストリートから発祥した新しいアートです。アートの中では僕たちの日常生活に近い目線だったり、距離感だったりします。このストリートの視点や距離感を大事にしながら、モノやコトづくりにもこだわりを持って提供することで、お客さまに楽しんでいただこう、というのがGRAPHTです。

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プレイステーションや『ストリートファイター』などとコラボレーションしたファッションアイテムは、ゲームカルチャーブランド「GRAPHT GAMING LIFE」で展開しています。


ーーGRAPHTのプレイステーション関係のTシャツやポーチが凄くかわいくて好きなのですが、△〇✕□のデザインに変更を加えるってこれまでの公式ライセンスではなかったように思います。どうやって実現したのでしょうか?

ⒸCAPCOM.,LTD
*Xperiaは、ソニーモバイルコミュニケーション ズ株式会社の商標または登録商標です。*「DUALSHOCK」、「PlayStation」および「PS4」は、株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの商標または登録商標です。*Ⓒコーエーテクモゲームス All Rights Reserved.

僕たちはソニーさん(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)とは10年以上お付き合いがあります。プレイステーションのPSP用のモンハングリップや、PS4のゲームコントローラー「DUAL SHOCK 4」にXperiaを装着しPS4リモートプレイをより快適なスタイルで楽しめる「XDマウント」などを作ってきました。コントローラーなどもハードウェアのライセンス契約を行なってつくっているのですが、グッズももちろんライセンスガイドラインがあります。普通につくると素材をそのまま使った形のデザインしかできません。

でも、アメリカの「E3」など海外のゲームの展示会に行くと、日本では見たことがないようなデザインのプレイステーショングッズが並べられているんです。そういうものを見ていて、「こういった商品を欲しがっている日本のファンも多いだろう」と思いました。

それと、もうひとつ。我々は2016年から日本全国の色々な地域でゲームイベントをやっています。イベントにいらっしゃるお客さまを見ていると、昔とは客層が変わってきているんですね。例えば、カップルでいらっしゃったり、若い人の来場が多かったり、おしゃれだったり。

お客さまと話をしていると「秋葉原であるイベントにはあまり行かないですね。渋谷とかでやってほしいです」とか「ゲームも好きですけど洋服もすごく好きです」「ゲームのTシャツはイベントの時は着るけど日常では着れない」といった声も聞けて。改めてゲームが好きな人はどんな業界にもいるし、秋葉原が好きな人も渋谷が好きな人もいるというのを実感しました。

こういったことがあり、ソニーさんに毎日着られて、プレイステーションをあまり知らない人にも「そのTシャツお洒落だね」と興味を持ってもらえるような、アートをコンセプトにしたデザインを提案しました。

▲プレイステーションが生まれた90年代の主流だったPOPなデザインを掛け合わせた90'sテイスト 
▲「スプレーアート」「90'sテイスト」「筆文字」をグラフィックアートに落とし込んだバッグシリーズ

その提案が通り、プレイステーション シェイプスロゴ(△〇×□マーク)をオリジナルなグラフィックアートデザインに落とし込んだTシャツやバッグシリーズが展開できることになりました。


ーーなるほど。そういった経緯があったんですね。ちなみにガイドラインの範囲内なのでしょうか?


そうですね。ガイドラインの範囲内ギリギリでどのように表現していくかをチャレンジしてきました。

1度きりのコラボレーションではなく切り口を変えて続けていく

▲リメイクTシャツ
▲オリジナルのジャガード織りのストラップ


ーープレイステーションのシリーズの手応えは感じますか。

はい。僕たちが思っていた以上に売れています。びっくりしたのが、Tシャツとバッグなど2点3点とまとめて購入いただいていたり、高いTシャツが売れていたりすること。プレイステーションシリーズで一番高いのは、一度縫製したTシャツをあえて肩口から斜めにカットして再度色違いで縫製したリメイクデザインのTシャツで、価格は6600円です。

ほかのプレイステーションのグラフィックアートTシャツが4000円台なので高めの金額なのですが、リメイクTシャツが一番売れています。

あとバッグシリーズは想定以上の人気です。我々のバッグは、プレイステーション シェイプスロゴを織りで表現したオリジナルのジャガード織りのストラップを使用しています。プリントとは違った味わいでデザイン性も高いので「これだったら毎日使える」と思って購入いただけているのではないかと。


ーーGRAPHTはどんどん新製品を発表されていますよね。


既存のファッションブランドの場合は、プロモーションの一環でコラボレーションをすることが多いですが、僕たちは「GRAPHT GAMING LIFE」という名前が示すとおり、ゲームに関するファッションブランドです。

プレイステーションに関しては、1度きりのコラボレーションではなく、この先もアートの表現を変えたり、加工を変えたり、アイテムを変えたりしながら続けていきますよ。

グッズではなくファッションだから毎日着られるし広がっていく

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ーーGRAPHT GAMING LIFEでは、大人気FPSゲーム「レインボーシックス シージ」ともコラボレーションされています。こちらも、独自に提案されたのでしょうか?


僕たちから提案をしています。「レインボーシックス シージ」は、GRAPHTがサポートさせていただいているプロゲーミングチーム「父ノ背中」が力を入れているタイトルでもあり、コミュニティを盛り上げる意味でもずっと何かしらコラボレーションしたいと思っていました。

「レインボーシックス シージ」に関しては、コロナ禍などの理由でモデルさんを使った撮影が難しかったこともあって、洋服を3D モデリングして「レインボーシックス シージ」のキャラクターに着せた形で提案しています。かなり特殊な提案だったので結構大変でした。


ーー提案に対する準備の仕方が凄すぎますね・・・・・・

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ほかにも、カモフラージュ柄をゼロからデザインしました。イメージしたのは、「気づかれないように敵を制圧する」オペレーターの姿。パッと見では分からないようにひっくり返したりして配置しています。


ーー提案に対する反応はどうでしたか?


めちゃくちゃ気に入ってもらえました。おかげで、色々な制約、ガイドラインもありましたが、「レインボーシックス シージ」のスタジオ側が一緒に考えてくれて、商品展開できるように模索してくれました。結果的にとても良いデザインに仕上がったと思います。


ーーロゴがバーンと貼り付けられていたり、キャラクターが主張していたりするデザインも好きではありますが、こうやってこだわってデザインされたものを着ると、より思い入れもでてきそうですね。ユーザーとしては嬉しいことですが、実際デザインするのは毎回コラボレーション側に確認も取らなきゃいけないし、大変ではないですか?


ファッションに転換するっていうのは、難しい作業ではあります。グラフィックアートにもしますし、そもそもゲームのことを知らないといけません。そのうえで、ちゃんと気付いてくれる人には気付いて欲しいし、気付かれないように毎日かっこよく着られる状態もつくりたい。

バランスが難しいですし、ガイドラインなどの制約もありますが、でも、提案をするとソニーさんや「レインボーシックス シージ」のチームなど、スタジオ側の人も喜んでくれるんです。皆さん協力もしてくれますし、気に入ってくれて普段着やイベント出演時に着てくれている方もいます。

僕たちは「グッズをつくりましょう」ではなく、「ファッションをつくりましょう」と提案しています。グッズをつくるより難しい挑戦ですが、「このアートいいな」と思うものをゲームが好きな人、デザインが気に入ってくれた人が身につけてくれることで、ゲームの可能性も広がると思うんです。

プレイステーションのシリーズでいえば、ソニーさんがプレイステーションというコンセプトをつくってくれたからこそ、僕たちがアートにできています。だからこそ、ソニーさんをリスペクトしていますし、ゲームの可能性が広がれば恩返しにもなるので、今後もファッションアイテムの展開だけでなく、イベントやポップアップショップなども展開しながら、裾野を広げていきたいと思っています。

インタビューを終えて

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今回はGRAPHTにどうやってデザイン性が高いコラボレーションアイテムをつくっているのかを聞きました。

まさか、自分たちで自主的に提案して道を切り開いているとは思っていなかったので、驚きでした。制約がある中で解釈を広げたり再構築したりしてデザインするのは、並々ならぬ大変さや難しさがあると思うので尚更です。

今回のインタビューはZoomで行なったのですが、オンライン上でも伝わるくらい、秋山さんやGRAPHTのスタッフさんが楽しそうだったのも印象的でした。

今回紹介したファッションアイテムは下記から購入できます。プレイステーション、「レインボーシックス シージ」以外にもたくさんのゲームとコラボレーションしているので、気になった方はぜひ覗いてみてください。

GRAPHTオフィシャルオンラインストア
https://gographt.com/

GRAPHTの皆さん、ありがとうございました!

GRAPHT
Tシャツ
ゲーム
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