さあ、決着だ!
イブシマキヒコとナルハタタヒメの2頭を相手にする、達人ハンターへの登竜門的なクエスト“百竜ノ淵源”に、シツコク挑んだ話の続き。
こういう、巨大なモンスターにひとりで挑戦するクエストって過去の『モンハン』にもたくさんあったけど、出向く前の絶望感と、いざフィールドに立ったときの高揚感のギャップがスゴくて、なんというか……クセになるんだよなww
そう俺、このような圧倒的なスケールに挑むときの緊張感って、嫌いじゃないのである。
「またまたぁwww おっさん、強がらなくていいからwww」
と笑われるかもしれないけど、振り返ってみれば『逆鱗日和』の歴史って、この挫折と高揚のくり返しなんだよなー。
この傾向をもっとも顕著に描いたのが、いまから12年前(!)に書いた『モンスターハンター3(トライ)』のプレイ日記、『本日もただいま!逆鱗日和』に収録されている、“ジエン・モーラン~無邪気なふたり~”だと思う。その中から、無力感と高揚感について綴っている部分を引用してみよう。
◆◆◆
(前略)
クエストを受注し、迫力のムービーを鑑賞した我々4人は、気がつくと撃龍船の中に放り出されていた。このとき初めてジエン・モーランを見たSちゃんはすかさず、「……じゃ、ロックラックに帰りますか^^;;;」と日和った発言をする。それを「まあまあw とりあえず、無駄な抵抗をしてみようよw」と3人でなだめすかし、撃龍船のデッキに出て、Kさんの指示のもとでアレやコレやと動き回ったのだ。でも、当時はまだハンターランクがひと桁の人間ばかりだったので撃退なんてできるわけもなく、気がついたら3オチして(誰がどうオチたのかすらよくわからなかった)、パンツの中まで砂まみれになってロックラックに帰ってきたんだよな。懐かしいなあ。
しかしこのときほど、『モンハン』を遊んでいて“無力感”を感じたことはないかもしれない。かのラオシャンロンと初めて対峙したときでも、「討伐なんて絶対に不可能」とは思わなかった(た、たぶん)。しかしこのジエン・モーランときたら……。
背中に乗っかって、ピッケルで採掘できるんですよ? 峯山龍という異名が示しているように、こいつは間違えて山に手足が生えちゃって、ついでになぜか泳げることに気がついて、この大砂漠を疾走しているようなものなのだ。
「こいつを狩ることなんて、できるのか……?」
いつの日かガチンコで相見える予感に貫かれながらもまったくこのモンスターの上をゆくことが想像できず、俺とSちゃんは顔を見合わせて「……ま、そうなったらそうなったで、そんとき考えよう^^;;」とまたまた日和った発言をして、心に満ちた恐怖心を紛らわせようとしたのだった。
あれから、2ヵ月--。
気がついたら「そんとき」が来てしまった。俺と江野本は同時にハンターランク30になり、ふたりに上位ハンターになるための緊急クエスト“峯山龍ジエン・モーラン”が出現したのである。10月8日(※注:2009年の出来事です)の深夜、俺と江野本ぎずもはロックラックで落ち合ってつぎのような会話を交わした。
大塚 「ジエン・モーランが出ちまったわけだけど……どうする?w」
江野本 「うーん……。これはふつう、何人で行くものなんですかねえ?」
大塚 「さっき、arties(モンハンフェスタ`09狩王決定戦東京代表)のMizunoe君に、“僕とふたりでやってみます? ……たぶん無理ですけどw”って言われたよ」
江野本 「でも“たぶん”ですよね? ……もしかしたら、いけるんじゃない?w」
大塚 「……やっぱそう思う?w じつは俺も“意外とイケんじゃね?”ってw」
江野本 「……ウチらふたりで、やっちゃいます?」
大塚 「……だな! ここはやるしかねえべ!!」
江野本 「チーム逆鱗日和で、ジエン・モーランを撃退してやろう!!」
◆◆◆
喉元過ぎれば熱さを忘れる……じゃないけど、多少の時間が緩衝材となって自信を取り戻し、高揚感に変換されて、強大な相手に足が向かう原動力になる--。
そのくり返しを経てハンターは成長し、
「より、高いところへ! より強いモンスターに!」
と、つぎの段階に進むことができるようになるのだ。
……ま、このジエン・モーランに江野本ぎずもと挑んだ話の顛末はヒデェもんなので、もう引用もしない(苦笑)。興味のある方は、ぜひ『本日もただいま!逆鱗日和』でご確認を^^;
というわけで、百竜ノ淵源ナルハタタヒメだ。
あのときに相まみえたジエン・モーランとはまるで違う、神秘的でつかみどころのない雲のような存在……!
でも、やられてしまった前回の挑戦時も、かなり肉薄できたという自負はある。気を付けねばならないのは、画面が暗くなったと思ったら小さな光が落ちてきて、その瞬間に何かが弾ける……あの攻撃だ!
って、そうそう!! これだよッ!!! いきなりやられそうになったけど、「やべぇ!!!」と思った瞬間に高台によじ登ったおかげで、決定的場面を撮影することができました!!w
俺はこれまで、
「ガード強化とガード性能をパンパンに備えたガンランスは、鉄壁の移動要塞だ!! どんな攻撃も避けず、すべて受け切ってやるぜッ!!!」
ってんで、マジでラージャンのレーザーもテオのスーパーノヴァもガードして、それを誇りに思っていたんだけど……このナルハタタヒメの攻撃だけは高台に登ってやり過ごします!!!ww 痛すぎて受け切れませんからッ!!!w オチるくらいなら、誇りもプライドもいらねぇぇぇえええ!!!www
このように、オノレのアイデンティティーを簡単に捨て去ることができるのは、50歳の落ち着きの成せる技だ。血気盛んな若いころは、こうはいかないんだよねぇ……w
あの攻撃を避けることさえできれば、あとはこっちのもんだ。
ナルハタタヒメの尻尾を回収する余裕www
ナルハタタヒメは剥ぎ取りできる箇所が多いし、落とし物もアチコチにあったりするので、なるべくクエスト中に拾えるものは拾っておきたいw
さらに今回も、田園コロシアムのスタン・ハンセンのようにマガイマガドがクエストに乱入!!
これを大いに利用して、ナルハタタヒメに大ダメージを入れることができた。ここまでくれば……あと少しだ!!!
その結果……!
昏倒したナルハタタヒメに、渾身の竜撃砲!!
このブヨブヨの不思議な器官に、ナルハタタヒメが空中でプカプカできる秘密がある気がする(いや知らないけど)。
さらに!! 攻撃を畳みかけて……!!
気が付けば……!!!
うおおおおおお!!! お、終わった!!! 百竜ノ淵源ナルハタタヒメ、ついに老ガンランサーの竜撃砲に屈す!!!
ぶっちゃけ、クエスト中盤から百竜ノ淵源ナルハタタヒメに掛かりっきりになるので、序盤に狩ったイブシマキヒコのことを忘れかけてしまうんだけど(苦笑)、しっかりと風神雷神を狩ってきたよ!!
しかも!!
おおおお!!!ww レア素材の“淵源の嵐玉”が3つも落ちた!!!www これで一気に、武器や防具を強められるんじゃね!!?
てなわけで、壁となっていた“百竜ノ淵源”を見事にクリアー! これにて、ついに……!
バルファルクへの挑戦権を……と思ったんだけど、この段階ではまだハンターランク93で、緊急クエストまで届かなかったんだよなw もうちょっとがんばらないとww
続く!
▼前回の記事はこちら▼
『モンスターハンターライズ』
発売日:2021年3月26日(金)
対応機種:Nintendo Switch
ジャンル:ハンティングアクション
プレイ人数:1人(オンライン:1~4人)
※インターネット通信プレイ、ローカル通信プレイ対応
©CAPCOM CO., LTD. 2021 ALL RIGHTS RESERVED.
コメントはまだありません。