要所でこいつが現れる!
世界一のガンランサー(笑)vs.ヌシモンスター
という、血で血を洗う激しい生き残り合戦が続いている。
前回の記事では、集会所★7クエストにおける、
「最初の難関は……コレだろうな」
と密かに目していたヌシ・リオレウスとの激烈なぶつかり合いの模様をお届けした。
でもそこはやはり、モンハン歴が18年になったベテラン中のベテランのこの俺。途中、苛烈なヌシ・リオレウスの火炎攻撃に翻弄されながらもギリギリのところでかいくぐり、最終的には1オチもすることなく、20分程度で討伐することに成功!
「溶岩洞最強の男は、この俺だッ!!!!」
と、夜叉猿をブチのめしたバキの如く、雄々しい遠吠えを轟かせたのであった。
しかし……!
溶岩洞最強を自負する男も、1歩場所を変えて砂原に出掛けるや、
「ままま、また丁稚からやらせてくだせぇ……((゚Д゚;)) あ、あんさん、おっかなくてかないませんわ……((゚Д゚;))」
と、見るなり震えが止まらなくなってしまう恐ろしい相手が現れてしまうもので……(((( ;゚Д゚)))
思えば“その者”との因縁の始まりは、レウス、レイアと同じく18年前の、初代『モンハン』の時代までさかのぼる。
まだガンランスが発明される前のこと(ガンランスは『モンスターハンター2(ドス)』からだからな)。俺は最初の“マイ武器”にヘビィボウガンを指名し、すぐに作ることができた“アルバレスト”というデカいボウガンを小脇に抱えて、ドスランポスやイャンクック相手に暴れ回っていたのである。
そんな、ある日のこと。
俺は武器屋に“ラピッドキャスト”という名の、ひときわレアリティーの高いヘビィボウガンがラインナップされていることに気付いた。いま思えば、マカライト鉱石がキー素材になっていたためにリストに登場したんだろうなと考えられるんだけど、片手剣や大剣ではそのレアリティー(忘れちゃったんだけど、ラピッドキャストだけ名前が緑色で表示されていた記憶)の武器はまだ出ていなかったので、俺は直情的に、
「ヘビィボウガンだけ、やべぇ武器を作ることができる!! やっぱりこの武器種、贔屓されてるんや!!!」
と大感激。
「さあ作ろう!! いま作ろう!!!(フンガー)」
と鼻息荒くコーフンして、ラピッドキャストを作るための必要素材を確認したのであった。
すると……。
そこには、以下のような見慣れぬ素材名が明記されていたのである。
“ねじれた角”
と--。
この素材は……なんだろう? 初めて見る名前だ。
おそらく、何らかのモンスターの角なんだろうけど(当たり前だが)、そんなに角が目立つモンスターっていたかなぁ……? パッと思いつくの、ケルビとカンタロスくらいしかいないんだけど……。
当時から俺は、モンハンに関する情報は可能な限りシャットアウトしてプレイしていたので、未知の素材やモンスターはゴマンと存在していた。でも、さすがにこれは……何らかのヒントがないと、いつまで経っても作ることができないかもしれないぞ。
そこで俺は、プロゲーマーの走りみたいな存在であり、モンハンも熱心にプレイしていた同僚のブンブン丸という男を捕まえて、以下のように聞いてみたのである。
「なあなあ。“ねじれた角”って、何?? どのモンスターが落とすん??」
いまでも覚えているんだけど、このころはブンブン丸もヘビィボウガンをメインで使っていて、ことあるごとに、
「大塚さん、クックくらい狩れるようになりました??w まだランポスっすか??www 俺、クックなら3分でイケるようになりましたよwww」
なんて、親愛の情を込めて(バカにしていただけかもしれんが)話し掛けてきていたのである。
俺の「ねじれた角とは、なんぞや?」という質問に対し、ブンブン丸はナゼかちょっと悲しそうな顔をして、まず最初に↓このように応じてきた。
「……もしかして、ラピッドキャストを作ろうとしてます??」
俺は我が意を得たりとばかりに、赤べこのように激しく頷いた。「うんうん!! さすがブンブン! いますぐ作りたいのよ!!!」。
するとブンブン丸はさらに顔をしかめて、「まあ、ヘビィボウガン使いなら、そうなりますよね」とつぶやいたのち、意を決してつぎのように言ったのだ。
「ねじれた角は、ディアブロスの素材です。大塚さんはまだ、会ったことがないかもしれないですけど」
俺、深く考えずに「なるほど!!」と頷き、さらに畳みかけたのである。
「へー!! そいつは初めて聞いた名前だよ!! で、そのでぃあぶろすってモンスターは、強いのかい??」
俺の能天気な発言に、ブンブン丸は般若のような顔を極めつけに引き締めた。そして……妙に説得力のある声で告げるのである。
「強いです。たぶん……これまで大塚さんが経験したことのない、圧倒的なパワーの差を見せつけられると思います」
あれから……じつに18年。
いま、俺の目の前に、より大きく、より凶暴に、そして……より強くなった“ヌシ”を冠するディアブロスがいる……!!
あのときは持っていなかった相棒、氷属性のガンランスを手にしながら、俺は妙にノスタルジックな気分に浸っていた。脳裏をよぎるのはブンブン丸との会話と、その後、
「で、でも……いくら強いと言われても、狩らないとラピッドキャストは作れないんだよね!!?」
なんて叫んで飛び出した砂漠の風景……。
「初めてディアブロスと対峙したとき……俺はあいつを、討伐できたんだっけなぁ……」
ぼんやりと考えているうちに……18年前と変わらぬ“ねじれた角”が、ルーキーからベテランへと成長した俺に向けられて……!!
次回、ヌシ・ディアブロスと激突!!
▼前回の記事はこちら▼
『モンスターハンターライズ』
発売日:2021年3月26日(金)
対応機種:Nintendo Switch
ジャンル:ハンティングアクション
プレイ人数:1人(オンライン:1~4人)
※インターネット通信プレイ、ローカル通信プレイ対応
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