オンライン編集部見学会 どんな感じ? こんな感じ!
こんにちは。『ダイの大冒険』好きのあおなと申します。『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王』のために20数年ぶりにVジャンプに戻ってきた、ジャンプ黄金期世代の一読者です。
VジャンプレイβのことはYouTubeのVジャンプ公式チャンネル『#ダイ好きTV』の案内で知り、ちょくちょく眺めていたのですが……10月のとある日「オンライン編集部見学!」の文字を発見。モノは試しで申し込みをしました。このVログはその参加レポートです。
【オンライン編集部見学とは?】
オンライン会議アプリケーションZoomを利用して行う、Vジャンプ編集部からの生配信。
現地からの案内はサイトーブイと小池美由さん。他の参加者はZoomでカメラ越しに見守ります。こちらの映像や音声はOFFですがチャット機能を使ってのコミュニケーションが可能。自分が感じたことと同じような発言があると「わかるわかる」と思わず首が動いてしまったり、口角が自然に上がってしまったり…カメラがOFFで本当によかった!
ところで、小池美由さんはVジャンプレイ公式ニュースと11月号のビクトリー・アサダ漫画を拝見しただけでほとんど存じ上げなかったのですが、とっても前向きで明るくて応援したくなる方でした。参加者の発言をこまめにピックアップしてナビされている特別感を作ってくれるし、その際にも「見て見てサイトーブイ!楽しみにしてくれてたって!だよね、小池も楽しみにしてた!」「リアルタイムで読んでた人がいる!いいなー!」「最強ジャンプが漢和辞典みたいだって…!ホントだよこの分厚さはその通りだよ!」のような必ずポジティブなコメントを添えてくださるんです。荒波の芸能界で生き残っている人の強さをここに見た…!
【編集部のソトガワ】
中継は集英社のジャンプ系雑誌編集部が集まる4階のエレベーターホールからスタートし、廊下、編集部フロア、フロア内会議室へと進みます。
もう、廊下の時点でソワソワがとまりません。あの漫画やあのアニメのポスターがものすごく適当に貼られている…!パネルが無造作に置かれている…!もちろん『ダイの大冒険』もありますし、現在放映中のあのアニメも、メディアミックスしているあの作品も!ああ、その刀は!もっと前に出してくれ~~~!もったいない!
さらにまだ試作段階のサンプルグッズがどっさり置かれている様子を目の当たりにし、早くもノドから手が出る参加者の我々。まだ開始5分なのに50分は見せてもらったのではないかと錯覚するほどの満足度です。
【編集部のウチガワ】
いよいよ編集部のフロアにカメラが移動します。
廊下側の壁にはズラリと並んだ可動式の書棚。あいうえお順に作家毎にコミックスや資料がびっしり詰め込まれていて「○○先生のあの作品」をすぐ取り出せるようになっています。さらに奥には近年の週刊少年ジャンプ・Vジャンプ・最強ジャンプのバックナンバーがきれいに保管されていて、まるで『バクマン。』のおじさんの部屋のような壮観な景色。ここに住みたい…!
それとは別に、サイトーブイがジャンプの歴史に残る号を保管庫からわざわざ取り寄せて、参加者に紹介してくださいました。こち亀連載開始号、SLAM DUNK連載開始号、1994年1月の合併号、1995年1月の合併号、ONE PIECE連載開始号、NARUTO連載開始号…表紙だけでもう懐かしさ満点です。
1995年1月の合併号は歴代最高の発行部数を記録した伝説の1冊として、2018年開催のジャンプ展で華やかな大木のように展示されていたのを覚えています。あの時『ダイの大冒険』の最終ページの展開に二度見三度見して動揺のあまり2冊買ってしまったんですよね…。あの高揚感を思い出して何やら無意識のうちに手に汗握ってしまいました。(1994年の年末に発売されたあの話です。原作既読組の方はおわかりですよね)こんな機会を与えてくれた人間の神に感謝しなければ…。
「さて、いよいよ…!」という言葉とともに案内されたVジャンプ編集部のみなさんの机と会議室は…個性があふれていて笑いっぱなしでした。そもそも最初に紹介されたウチダ氏の机の埋もれっぷりが常人ではそう簡単に到達できないレベルです。他の机が全て「まぁ、この程度にはなるよね」と納得してしまう強烈なジャングル度。こういう机はどこの職場にもひとつやふたつ…いや、ここまでの域に達している要塞はなかなかお目にかかれない気がします。
サイトーブイの机に『ビックリマン』と『ダイの大冒険』がコラボしたダイの大冒険マンチョコ(2020年11月現在、全国のスーパーで絶賛発売中)の人間キャラシールがあるのがチラッと見えたり、またウチダ氏の頭が転がっていたり、ダイ大チョコ人間キャラを無事たくさん引き当てていてよかった!と思ったらまたウチダ氏の頭が見えたり…画面に映り込むたびに参加者の腹筋にダメージを与えてきます。なんでそんなにあちこちに落ちてるんですか!本物はどこなんだ!笑いすぎておなかが痛い!
【編集部のウラガワ】
最後に質問タイム。編集部を後にして外来者用の会議室へ移動して落ち着いて答えてくださるとのことですが…移動中の階段や吹き抜けの玄関ホールすら面白い!『バクマン。』でサイコーとシュージンが緊張しながら初めての完成作を持ち込みしたシーンそのままです。小池さんや参加者からも「バクマンで見た」「そのまんまだ」という発言が相次ぎ興奮が伝わってきます。これぞオンライン越しの聖地巡礼。雑然とした編集部も楽しいけれど、読者が作中で知った風景も垣間見せてくれる配慮が嬉しいですね。
きれいな会議室(4階の会議室があまりにすごかったので何もかもきれいに見えます)では、サイト―ブイが様々な質問に回答してくれました。ゲームがもらえたりするの?忘年会って豪華?手塚賞赤塚賞は?『バクマン。』編集者って実在するの?あの描写はどこまでリアルなの?というジャンプ読者が一度は抱いた疑問だけかと思いきや…
辛かったこと、入社して心からよかったこと、鳥山先生や尾田先生に会うときはテンションも上がるし緊張もすること、週刊少年ジャンプに配属された同期をうらやましく思ったこと、花形に見えるジャンプ系雑誌の編集者も最終的にはひとりのサラリーマンであり他誌への異動もあり得ること…。
心情を正直に吐露しつつジャンプとジャンプ漫画への愛を隠そうとしないサイトーブイにホロリとするやら身につまされるやら…。編集者の本音がここまで聞けるとは思っていませんでした。
『ダイの大冒険』とアバンファンの自分は勇者アバンと獄炎の魔王』に関する質問を寄せました。サイトーブイは答えをくれつつ「この回答はVジャンプレイ上にも掲載したい」とおっしゃってくださった!やったぜ!心待ちにしています。
【最後に】
読者にとって、作り手の生の声はどんな形であれ嬉しいものです。ですが、オンライン見学会がこれほどまでに楽しいことを体験して初めて知りました。編集部の外側・内側・裏側、どこを切り取っても面白く印象的で…申し込んで本当によかった!
今後もこのようなイベントの開催をお待ちしています!
ありがとうございました!
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